堕ち切るほど人間は強くない。堕落論

坂口安吾

特攻隊の生き残りは闇屋となり、戦争未亡人は新しい夫を迎えた。人間はどんな時も変わらず、動物的に生き抜く。軍部は人間の弱さを知り尽くし、国威高揚をした。

武士道も人間は規律がないとどこまでもダメになるので、仕方なく規範を要した

戦争は歴史のうねりであり、生きることは堕ちることである。天皇、武士道、処女崇拝。人間は奇妙なものであるが、大いに堕ち切って登ってゆく偉大な生き物であって欲しい。

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