23歳。幼少期に他の子供が自分より優秀だと許せない。強い自我が芽生える。アニメでも集中すると寝食を忘れる。学校は起きれず中学校から保健室登校。当然友達少ない。バトミントン部でも不器用。成績低位で高校卒業後、アルバイトするが、手順が覚えられなかったり、不器用で続かない。動物の仕事をしても危険察知できず首になる。作業所に通い、カフェの店員をしている。
心療内科にいっても、統合失調症やうつの薬の治療のみ。実は、躁鬱病があり、将来の不安とうまく生きていく自信がなく、過量服薬や自殺願望がある。
ADHDの症状 1,多動、貧乏ゆすり、あちこち出かけてしまう。暇が嫌い
2,不注意 自転車で出かけるとどこまでも行って、迷子になり帰れない
3,過集中 一日中、考えて頭が騒がしい、なんでもいつまでもやる
ありがちなこと
一見するとうつや幻覚で違う病気にされる。被害念慮妄想は、脳疲労の二次的なもの、実体性といって、お化け霊感がなければ大丈夫。憂鬱はうつ病として加療されるが、ADHDのうつは双極性障害なので、抗うつ薬はあまりよくない
薬物治療の実際
この病気の原因は保留しとく。判明してても陰謀論にされるから。
前頭葉の疲労が原因。前頭葉には、新しい記憶、計画、我慢、実行、そして切り替えという大事な機能がある
これらが全部障害されるのがADHD/辛い。
ストラテラというノルアドレナリンやセロトニン補給剤がある。過集中が過ぎて、1時間しか脳が持たないという人もいる。インチュニブというアドレナリン抑制で思考が安らぐことがある。コンサータなどは個人的に覚せい剤なので効くが、やめられない。一生もの。
うつにはパキシルが出されるがこれも効くが、脳から外せない。ずっと飲むと、どうでもよくなる状態や飲み忘れでしびれ、電撃痛み、結構やめにくい
この例はラモトリギンを使用した。好てんかん薬で、興奮性アミノ酸グルタミン酸やアスパラギン酸の抑制、ナトリウムチャンネルの遮断。脳の興奮を抑えるわけだ
インチュニブとラモトリギンで、とにかく頭の騒がしさがない。ぼんやり生きていていいんだという風に今のところなっている。
いいことだ。不安、憂鬱、対人恐怖。その背後まで見通すクリニック以外はやばいと思う。大学病院にいってほうがいい。
参考文献1)カプラン精神科薬物ハンドブック3番
2)精神科薬物療法に再チャレンジ、星和書店
3)本当にわかる精神科の薬はじめの一歩
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